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【IT】Fw: IT業界不人気の理由は?(from @IT)

 今時の学生さんは実に正直ですねぇ。

 たまたま別件で調べ物をしていたときに、こんな記事にたどり着きました。

 自分自身、この業界に嫌気がさしており、転職活動を長引かせた身ですので、どんなネガティヴな意見が飛んでくるのかという点で、この記事の見出しに興味を引かれました。

 詳しくは記事本文をごらんいただくとして、個人的に特に興味を持った点を。

そもそもイメージがわかない

 そりゃわくわけねぇよな。一応業界人の端くれである私ですらまるっきりイメージがわかないのですから(ぉぃ)。

「トヨタ自動車やソニーのようなユーザー企業と違い、IT(の導入)しか行っていないNTTデータのような会社が一番謎」

 システムを作ります。ユーザ企業への導入をおこないます。場合によっては保守もおこないます。しかしそこで実際に何をやっているのかわかりません。
 まあ、イメージがわくほうが不思議ですね。少なくとも、IT自体がどこか抽象的でつかみ所のないもののように感じられますし、ましてやそのIT技術で構築されたシステムが何をしているのかなど、一般人には知ったことではない。
 生活を支える基盤であるのは事実。それがなければ銀行ATMも電車も動かないし、今こうしてブログの記事を読んだり書いたりすることだってできない。しかし、一般人にとってはあまりにブラック・ボックス過ぎて、そこにイメージや感情を移入する余地などありません。
 そのくせ、ちょっとしたきっかけですぐに機能が麻痺してしまうというおまけ付き。東京近郊在住の方であれば、先日多くの駅で自動改札機が機能しなくなったと言うことは記憶に新しいでしょう。動いて当たり前。動かなければ大混乱。その点も、イメージや感情移入を遠ざける要因なのでしょう。

いくつか挙げられたIT業界のイメージは実にネガティブな内容だった。いわく「きつい、帰れない、給料が安いの3K」に加えて、「規則が厳しい、休暇がとれない、化粧がのらない、結婚できない」の“7K”というイメージだ。

 ばりばりなソフトウェア開発会社であれば、この「7K」、全部事実です。
 もっとも、「給料が安い」ということに代表される劣悪な労働環境の主因は、ゼネコンなどと同様の下請け依存体質にあるのですが。いわゆる「大手SIer」がおいしいところを全部持って行ってしまい、もっとも工数と手間のかかる開発作業を中心に下請けに回されるのですが、そこで劣悪な労働環境が生み出される訳なのです。

3Kの“帰れない”は、帰りたくない人が帰れないだけ。スケジュール管理の問題だ。

 こんな台詞が出てくること自体、現場を知らない証拠ですね。きっと、この人は作業の遅延も経験していなければ、周囲に過労死する人もいなかったのでしょうね[註1]
 実際には有名企業の大型案件だって遅延するときは遅延するのです。銀行合併の時にシステムの統合が遅れたことがニュースになっていたということ、まさかITの重鎮ともあろうお方が知らないわけありませんよね?

われわれの業界はモノを作るといってもソフトウェア、もしくはサービスを提供している。目に見えてイメージはわかないかもしれない。インターンなどで実態を見てからもう1度考えていただければいい

 インターンどころが実際に今年の春までその業界にいましたけど、せいぜい自分にイメージできたのは、下請け依存体質で劣悪な労働環境の業界と言うことぐらいです。もっと平たく言えば、格差社会の尖兵とでも申しましょうか。

IT業界就職「絶対に嫌」も

 まあ、実際にこの業界に入るか入らないかは個々人の問題であり、自分などがとやかく言うことではありませんが、個人的にはあまりおすすめしたいとは思いません。特に高給やクリエイティヴィティをイメージされる方には。

 私が大学を卒業した頃は今以上にIT業界に対しては漠然としたイメージしか抱けず、私などは大学でPCに触れて興味を持ったという実にくだらない理由でこの業界を志望してしまった訳なのですが[註2]、実際に入社したところは私の淡い夢を完膚無きまでにぶちこわしてくれましたね。

 運良く大手SIerに入れた人や、よほどこの業界でしぶとく生き残り続けられるだけの強靱な体力+気力+根性+頭脳を持っている人以外には、おそらく茨の道が待ち受けていることでしょう。

 今はさすがに当時よりはこの業界をはかるための判断材料は、いい意味でも悪い意味でもたくさんあろうかと思われます。
 もし自分が今学生だったとしたら、自分も「IT業界絶対嫌」と感じていたことでしょう。

*

 本気でIT業界を志望されている方の夢をぶちこわしてしまったかもしれませんし、ITに誇りを持っている人にとっては読んでいて気分よくなかったかもしれませんが、自分自身この業界に身を置いた上でネガティヴな印象を持ち、しかもそれを払拭するすべをいまだに知らないというのもまた事実。
 仕事の中身はそう簡単に変えるわけにはゆきませんので、イメージがわかないという点の解消は難しいとは思いますが、せめて労働環境の改善には即座に動き始めないと、取り返しのつかないことになるでしょう。
 そのためには、まず上が現場を知ること。その上で、下請け依存体質からの脱却をはかること。これなくして業界イメージ向上はあり得ません。


  1. まあ、さすがに自分の周りにも過労死した人はいなかったけど、作業の遅延なんてしょっちゅうだったよ・・・ [戻る]
  2. あと、公務員試験に失敗したということね [戻る]

1個のトラックバック/ピンバック

  1. 2007/11/04 日曜日, 9:01:52 に投稿 | パーマリンク

    [...] /2007/11/01/1097/ [...]

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