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俺とau

 私は、2000年の秋に初めて携帯電話を持つようになって以来、現在に至るまでずっとau電話を使用しております。
 これまで使用してきたau電話は6台に上ります。
 使い勝手やサーヴィス内容などで他社を圧倒しており、これまでは解約などと言うことを考えたこともありませんでした。

 ところが近年、徐々にではありますが確実にauに対する不満が大きくなりつつあります。

 そんな折、本年7月にiPohneが、日本国内ではソフトバンクで取り扱いが開始され、私も1台購入致しました
 また、自分が「週刊 e217.net」で携帯電話に関するお題を出したときには、いい意味でも悪い意味でも意外な反響がありました。
 さらに、Twitterでも「もうauには愛想が尽きた」という発言を見かけるようになりました。

 これらをきっかけに、自分も、何故auユーザとなったのか、そして今後もauユーザであり続けるのかということを考察してみようと思うようになりました。

*

 私が最初に携帯電話を持つようになったのは、2000年の秋。約8年も前の話です。

 当時の自分は、仲間の鉄道ファンたちと鉄道利用マナーについて真剣に議論していた時期でもあり、携帯電話を所持するということに対してはどちらかというと否定的でした。
 ところが、引越と転職をおこなうに当たり、携帯電話が必要になったため、やむなく所持することになりました。

 当初は転職活動での通話利用を前提としていたため、通話音声の品質が何よりも優先されました。
 しかし、当時は音声がクリアと言われていたのはauのcdmaOneぐらいだったように記憶しております。そのため、ほぼ否応なしにau電話を選ぶこととなりました。
 なお、当時はEZWebにもメールにも対して興味を示しておりませんでした。今現在の、EZWebやメールがないと困り逆に通話をあまりしない状態とは対照的でした。
 そのため、購入した機種はシンプルなC308Pでした。転職や引越のあとも、約1年半もの間活躍してくれました。

 その後、徐々にEZWebやデータ通信にも興味を持つようになり、また携帯電話による撮影機能や着信音も多用するようになりましたが、他社ではとっくの昔に当たり前となっていたSDカード搭載モデルが、2002~3年当時のauでは極々わずかしかなく、外部記憶装置を別途購入する等の涙ぐましい努力をしなければなりませんでした。

 当時使用していた端末はA3012CA。個人的には、カシオの携帯電話の中でも名機と賞賛するにふさわしい端末だと思います。SDカード非対応という致命的な欠点は(これに限らず当時のau電話ほぼ全般的に)あったものの、使い勝手は非常によく、着信音としてPCM音源を8音使えたということも、当時としては魅力的でした。故に、こちらの端末も約1年半もの間活躍していました。

 さらに時は流れ、2003年にWINが登場したのですが、当時は端末が限られていた上に高額であったため、私がWIN端末を入手したのは、2004年冬のW21CAとなりました。
 それ以降、定額制をいいことにEZWeb、メールの多用へと傾斜してゆきました。

 なお、それまでの間はA5403CAを使っていました。画面のサイズが大きいのが魅力だったのですが、設計段階の不良でバッテリとの接触不良が起きる構造になっていたり、バッテリのふたがやたら取れやすくなっていたりと行った粗悪品であり、購入後1年経過してから速攻で上述のW21CAに買い換えました。
 ところが、このW21CAもまだくせ者で、動作確認が取れたとされる某社製のminiSDカード(2GB)で初期化に失敗したり著作権保護機能が使えなかったりと散々でした。これも1年後にW41Hに取って代わられ、以降私はカシオ製品には手を出していません。

 2006年以降、auはLISMOと呼ばれる音楽配信サーヴィスを始めます。自分が所持した携帯電話の中では、W41Hが最初のLISMO対応端末でしたが、あまりの音質の悪さに使う気が失せてしまい、着うたフルのバックアップ以外の用途で使うことはなくなりました。
 この端末ではSD-Audioにも対応しており、こちらのほうは音質がよかったのでしばらく重宝していたのですが、電池を食ったり、使い勝手もあまりよろしくなかったりといった理由で、結局こちらについても使うことがなくなり、音楽再生専用機にシフトしてゆきました。

 皮肉なことに、自分が先日iPhoneを購入したときも、音楽再生兼用機としての使用法も考えていたのですが、電池の消耗があまりに激しいために結局専用機のあいぽっちが引き続き活躍しています。歴史は繰り返す…。

 閑話休題。
 W41Hはキャメラの画質はなかなかよかったのですが、マナーモード等のボタンがきわめて押しづらい場所に配置されており、キャメラのレンズに指紋をつけやすい構造になっていました。

 1年少々経過して昨年の4月に、当時失業中の身であったにもかかわらず「W51SH」を購入してしまいました
 機種変更の理由は、W41Hで音声通話に支障が出ていたというお粗末なものでした。
 あと、当時のブログ記事には書きませんでしたが、個人的に不要(というより邪魔)なFelicaに非対応という点にも好感を持っていました。

 しかしこの機種、対応メディアがminiSDからmicroSDに変更されたり、W41Hと比べても目アタrしいきの卯がそれほどなかったり、そのくせキャメラの画質が低下していたり、ボタンがフラットで押しづらかったり、不要機能の筆頭であるLISMOを呼び出すボタンが指のかかりやすい場所にあるために意図せずにLISMOを起動してしまうことが頻繁にあったりと、不満たらたらであります。

 では、もう1年経過しているのだからさっさと機種変更すればいいじゃんという声が聞こえてきそうですが、残念ながら今のauのラインナップでは機種変更する気も失せます。

 理由はいくつかあるのですが、とりわけ、microSDHC対応端末が存在せず、それでいて個人的に必要性を全く感じないワンセグ、Felica、LISMOがもはや標準機能になってしまっている、おまけに買い方セレクト登場による制度改悪のおかげでどちらを選んでも現状よりも割高になってしまう点といった点を挙げることが出来ます。
 さらに、これで悩む人はあまりいないとは思いますが、Windows Vista の64ビット版に対応したドライヴァが提供されている端末がどれか分からないというのも、二の足を踏む理由の一つだったりします。少なくとも現役のW51SHは64ビット非対応です。おかげで、私がVistaを導入してから1年近くもの間、携帯電話とPCの連携を出来ていません…。

 機種変更をしない理由について申し上げましたが、端末の価格が決して安くないと言うことを考えると、必要な機能が搭載されておらず、それでいて不要な機能が多いという状況が長く続くようでは困りものです。

 かつてのauは、端末ごとに個性があり、ユーザの選択の幅は今よりもずっと広かったように思われます。裏を返せば「オール・イン・ワン」な機種が存在しなかったために、完璧主義者には不満たらたらだったのでしょうが、完璧主義者は他のキャリアに行くという手もありました。
 ところが、今のauはどの機種も似たり寄ったりという印象を受けます。それはそれで、操作性やデザイン、画面の見た目などがより重要になるわけですが、その一方で、必要な機能と不要な機能を選別し、個々のユーザにとってコスト・パフォーマンスのよい機種を選択するという自由が奪われています。一生使わないことがはじめから分かっている機能が端末の価格に跳ね返っていると考えるだけで嫌になります。

 特に、auが力を入れているLISMOについては、余りよい話を聞きません。
 先述の「週刊 e217.net」での携帯電話に関するお題では、不要な機能の筆頭に、音楽再生機能が上げられていました。
 音楽を聴きたい人は専用機に流れるか、もっと音質にこだわると思います。
 また、着うた等の音楽ビジネスに対する問題点も指摘されています。
 iPhoneが販売開始されるやいなや品薄状態になったことは、携帯電話の音楽再生機能に関する問題点の裏返しと見ることも出来るでしょう。電池を食うことに変わりはないものの、音質がよく、また着信音設定の自由度も高いですからね。
 少なくとも、音楽を携帯電話の重要な要素の一つだと位置づけている人々は、今後iPhoneに流れてゆくと思われます。

 これまでのauは、(外部メディア対応が遅かったりと時代遅れな面は当時からあったものの)割りと新しい機能やサーヴィスをいち早く取り入れたり、デザインや使い勝手にもこだわっていたりと、「顧客満足度No. 1」に恥じない動きを見せていたように思われます。
 しかし、どうも最近はかげりが見え始め、徐々に不満点も顕在化してきています。

 自分は一応今のところは、「親兄弟や周囲にauユーザが多い」ことを理由にau電話の所持を継続するつもりではありますが[註1] 、そう言わなくなるのももはや時間の問題です。
 利用者から完全に愛想を尽かされるようになる前に、auには今一度「顧客満足度No. 1」を目指していたときのことを思い出し、どうやったら顧客に使いたいと思わせることが出来るのかということを、今一度考えて欲しいと思います。

 乱文失礼。


  1. 親兄弟とは時々Cメールや通話でのやりとりがあるからねぇ [戻る]

5個のコメント

  1. 2008/08/15 金曜日, 22:10:28 に投稿 | パーマリンク

    ううむ。自分としてもこの傾向は残念といえば残念なのですが、ただ、J-フォン(ソフトバンクでなくもちろんボーダフォンでもなく)とauが拮抗していた頃があったことを考えると、ある意味成城正常なのではないでしょうか。で、シェア的にドコモが落ちてau横ばい、ソフトバンクが上がって三者拮抗するという。

    とりあえず一つの大きな数値である3000万契約を達成したので、「顧客満足度を上げるためにあえて顧客満足度を下げる(で、ユーザーを絞り込み残った人の顧客満足度を上げる)」という戦略なのかもしれません。

    <ぼそっ>
    もっとも、本当に3000万を目指すだけでそこにあぐらをかくだけなのかもしれませんが。
    </ぼそっ>

    おまけに買い方セレクト登場による制度改悪のおかげでどちらを選んでも現状よりも割高になってしまう

    んー、これに関してはauよりも総務省に文句を言った方がよろしいのではないでしょうか(爆)。

  2. 2008/08/15 金曜日, 22:35:16 に投稿 | パーマリンク

    んー、これに関してはauよりも総務省に文句を言った方がよろしいのではないでしょうか(爆)。

    今の携帯端末ショップの寂れ具合は「官製不況」とも言われていますが、各社のシステムが悪いのも原因ですよね。明らかに従来価格よりも高く見えてしまうのは失敗でしょう。

    ドコモはもともと端末価格が高めだったのであまり影響は出てないですが、au は、以前から見かけの価格が大幅に上がったのが失敗です。
    ソフトバンクは逆に、頭金をゼロにして月々の支払いを増やす作戦にしましたが、これがヒットで、純増連続 No.1 を叩き出しているのはご存知の通りです。実は端末価格自体はソフトバンクが一番高かったりします。

    本当に「基本料金がインセンティブの原資になっている」のだったら、料金プランをバリューコース (ドコモ)、シンプルコース (au) に揃えるのがスジです (2系統にするのがおかしい)。また、端末持ち込みの場合も安い料金プランを選べなければおかしいです。実際はそうではないので、今のドコモ、au のプランは「インセンティブを廃止する」のが目的じゃなくて、「割賦販売によって財務体質を改善する」のが目的と言えるでしょう。

    ということで、総務省がすべて悪いとも言えないと思います。むしろ、総務省の意図をうまく汲み取れなかった au がマヌケだと思います ;-)

  3. 2008/08/15 金曜日, 22:58:18 に投稿 | パーマリンク

     まだ一度もiPhoneで通話したことのないテルミナです(ぉぃ)。

    シェア的にドコモが落ちてau横ばい、ソフトバンクが上がって三者拮抗するという。

     市場のバランスという点では確かにご指摘の通り。
     しかし、

    顧客満足度を上げるためにあえて顧客満足度を下げる

    ということをもしauが本気で考えているのだとすれば、これは早急に改めるべきですね。
     わざわざこれまで好感を抱いていた顧客を敵に回してどうするの?
     消費者は、別にauを使い続けなければならない義務などありません。機種変更可能になった時期にMNPで他キャリアに移ってしまうということは往々にしてあり得ることです。

    今の携帯端末ショップの寂れ具合は「官製不況」とも言われていますが、各社のシステムが悪いのも原因ですよね。明らかに従来価格よりも高く見えてしまうのは失敗でしょう。

     高く見えるといいますか、実際に高いですよね。
     しかも、シンプルコースにするとこれまで受けられていたサーヴィスを受けられず、フルサポートコースにすると2年間は機種変更できないのでしたっけ? かつての「A3012CA」のような「名機」があればそれを2年間使う覚悟ぐらいは出来ますが、今のラインナップではそれも無理。
     どのみち、ユーザの自由度を大きく減らしていることに何ら代わりはありません。

    ソフトバンクは逆に、頭金をゼロにして月々の支払いを増やす作戦にしましたが、これがヒットで、純増連続 No.1 を叩き出しているのはご存知の通りです。実は端末価格自体はソフトバンクが一番高かったりします。

     iPhoneを購入するときに、店頭での一括支払いを指定したのですが、そこで8万とか言われて泣きそうになったのは内緒です(ぉぃ)。
     報道発表の3万は大嘘じゃん! :lol:

     しかしそういうカラクリだったのですね。ようやくガッテン。

  4. 2008/08/16 土曜日, 13:54:57 に投稿 | パーマリンク

    フルサポートコースにすると2年間は機種変更できないのでしたっけ?

    ポイント付与率がアップして、さらにフルサポート解除料にポイント自動使用なので「機種変更できない」は間違いかと思われますが、それでも使用額依存ですからね。ただ、「2年間は機種変更できない」が先に立ってしまっているのでポイントに対する「啓蒙」、あるいはそれが無理なら縛り期間の(自動あるいは強制)短縮が必要かと思われます。

    また、端末持ち込みの場合も安い料金プランを選べなければおかしいです。

    これには同感。e217.netでも回答で書きましたが、2年以上経過した端末も同様に無条件で安い料金プランを選択可能にすべき、と思います。

  5. 2008/08/17 日曜日, 0:53:48 に投稿 | パーマリンク

    こんばんは。酔っぱらっています。うぃ~。

    ポイント付与率がアップして、さらにフルサポート解除料にポイント自動使用なので「機種変更できない」は間違いかと思われますが、それでも使用額依存ですからね。

     最初にフルサポートコースの説明を読んだときに、すっかり2年間の縛りを植え付けられてしまったもので(笑)。
     とはいえ、これまでよりもユーザにとっての利便性が減少しているのも事実です。

    今のドコモ、au のプランは「インセンティブを廃止する」のが目的じゃなくて、「割賦販売によって財務体質を改善する」のが目的と言えるでしょう。

     シンプルコースの端末価格がべらぼうに高い上にけられるサーヴィス・レヴェルが低い事情がよく分かりました(毒)。割賦販売に誘導したかった訳なのですね。
     これでソフトバンクかイー・モバイルが理想的な携帯電話を出してきたら、マジのマジでMNP制度の恩恵にあずかろうかしら?

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